南半球に位置するニュージーランド。最近ではハリウッド映画が多く撮影されることでも知られていますが、まだまだ「草原と羊」という漠然としたイメージが強い国かもしれません。たしかに雄大な自然が広がり、人の数より羊の数の方が圧倒的に多いニュージーランドですが、教育水準が高く治安も安定しているため、人気の留学先として多くの学生に選ばれています。
今回は、ニュージーランドという国の特徴やニュージーランド英語、人気の都市など、ニュージーランド留学の特徴が分かる情報をまとめてご紹介します。ニュージーランド留学を考えている方はぜひ参考にしてください。
ニュージーランドという国
日本と同様に多くの島々で形成されるニュージーランド。その国土は日本の4分の3ほどですが、人口は日本の26分の1程度の約490万人しかいません。メインアイランドは北島と南島の2つで、人口の4分の3が北島で暮らし、そのなかでも最大都市であるオークランドに人口の30%が集中しています。首都は北島の最南端に位置するウェリントンで、オセアニアの首都の中で最も人口が多く、オセアニア屈指の世界都市でもあります。
元来は無人島でしたが、8~9世紀頃にポリネシア人開拓者が島に移住。彼らの子孫となる先住民族マオリが暮らしていましたが、オーストラリアと同様にイギリス人のキャプテン・クックがヨーロッパ人として初めて上陸しています。その後、ヨーロッパから多くの人々が移住し、現在では世界中から移民が集まる多民族国家となりました。公用語は英語のほか、マオリ族が話すマオリ語とニュージーランド手話で、世界で初めて手話を公用語にした国としても知られています。
ニュージーランドの主要都市へは日本から直行便で11時間前後。乗り継ぎ便ではさらに数時間プラスされますが、料金が安くなるのがメリットです。時差は3~4時間なので日本との連絡はとりやすいでしょう。
ニュージーランドは3ヶ月までの短期間なら無査証(ビザなし)での留学が可能です。14週間以上のフルタイム就学の場合は学生ビザの申請が必要になりますが、こちらはオーストラリアと同様に時間数に制限があるものの、就労が可能です。このように働きながら語学習得ができるため、留学先として人気が高まってきています。
【参考ページ】ニュージーランドの人口
ニュージーランドの英語
キャプテン・クックのニュージーランド上陸後、イギリスを中心とするヨーロッパから多くの人々が移住したこともあり、ニュージーランド英語の基本は「イギリス英語」です。スペリングもイギリス式となりますが、発音やスラングが独特であるため「訛っている」と言われることもあります。同じようにイギリス人の入植で歴史が始まったオーストラリアとも発音は異なり、非常にユニークです。基本的に全土で均一の英語が使われていますが、スコットランド人の入植者が多かった南島南部ではスコットランド英語の特徴が残っています。イギリス統治から200年に満たない新しい国ですが、ニュージーランド英語は原住民族のマオリ語の影響を受けながら変化し続けています。
ニュージーランド英語の発音にはいくつか特徴がありますが、短母音の違いは3つです。1つ目は「/e/が/i/になる」こと。例えば、Red(レッド)は「リッド」、Friend(フレンド)は「フリンド」のように発音します。2つ目は「/i/が/ə/になる」こと。Chips(チップス)が「チュップス」、Fish(フィッシュ)が「フッシュ」、のように変化します。3つ目は「/æ/が/e/になる」こと。Bad(バッド)が「ベッド」、Cat(キャット)が「ケット」になります。
また、二重母音にも発音の変化が見られ、その1つが「/ei/が/ai/になる」ことです。これはオーストラリア英語と共通しており、Today(トゥデイ)は「トゥダイ」、Eight(エイト)は「アイト」のようになります。さらに、「/ai/が/ɔi/になる」という特徴もあり、I(アイ)が「オイ」、Nine(ナイン)が「ノイン」のように変化します。
上記のような発音の違いから「訛っている」と言われますが、発音や言い回しの違いはそれぞれの国の文化的背景に左右されるため、「訛り」ではなく「違い」と言った方が正しいでしょう。
ニュージーランドの留学先として人気の都市
ニュージーランド留学で最も人気がある都市はオークランドで、ウェリントン、クライストチャーチなどの主要都市も人気があります。
オークランド
オークランドは北島北部に位置するニュージーランド最大の都市。モダンなビル群が林立する経済の中心地でありながら、多くの自然も残る美しい街です。海に囲まれた港町で、多くのヨットが係留されていることから「帆の街」とも呼ばれています。さまざまな国からの移民や留学生が集まる多民族都市でもあります。ニュージーランド北部に位置しており、温暖な気候で過ごしやすいことも留学先として選ばれる理由の1つでしょう。オークランドには大学や語学学校も多いため、多彩なプログラムが揃っています。
ウェリントン
北島南部に位置するニュージーランドの首都ウェリントン。国会議事堂や裁判所など国の機関が集まる政治の中心地ですが、海と丘に囲まれたオシャレな街です。「アートの街」とも呼ばれ、街中のいたるところでアートを目にすることができます。映画「ロード・オブ・ザ・リング」の監督ピーター・ジャクソンの出身地ということもあり、同映画が撮影された森やミュージアムなどもあります。小規模ながら世界最先端の映画製作技術を有するニュージーランドの「映画の都」と言ってもいいかもしれません。アジア人が比較的少ないため、じっくり英語学習したい方におすすめの都市です。
クライストチャーチ
ニュージーランド第2の都市クライストチャーチ。南島最大の都市で、活気に満ちあふれた商業の中心地です。街中にはイギリス植民地時代を彷彿とさせる建造物や庭園が残り、ニュージーランドにいながらイギリスを満喫できる雰囲気が漂っています。2011年に同国カンタベリー地方で発生した地震の影響で、留学生の数が一時的に減っていましたが、現在では街も復興され、留学生も増えてきています。語学学校は比較的小規模ですが、落ち着いた環境で語学習得をしたい方にはおすすめです。トラムや電車が街中を走り便利なうえ、気候も温暖で湿度も低く、都市機能と自然の調和がとれた過ごしやすい街です。
それぞれに異なる特徴を持つ人気都市ですが、長期留学であれば、それぞれの都市に数ヶ月ずつ滞在してみるのもいいかもしれません。
ニュージーランド語学学校の特徴
ニュージーランドの教育水準は高く、語学教育においてもカリキュラムがしっかり組まれ、レベル別にクラスが編成されています。留学期間にもよりますが、入学時にオンラインテストが実施され、適正なクラス分けが行われるのが特徴です。また、多民族国家ということもあり、教師陣はニュージーランド人だけでなく、他国のバックグラウンドを持つ教師もいます。
最も語学学校が多いオークランドでは多彩なコースが用意されているため、目的にあったコースが見つけやすいでしょう。ウェリントンはオークランドより語学学校が少ないですが、大学進学や英語試験対策のためのコースを充実させた学校が揃っています。また、オークランドより日本人が少ないため、他の国の人と交流が持ちやすい都市と言えるでしょう。クライストチャーチの語学学校は比較的小規模ですが、ヨーロッパや南米などからの留学生が多く、国際色が豊かなのが特徴です。南島南部に位置するクイーンズタウンは山々に囲まれた自然豊かな街であるため、アクティビティと組み合わせたユニークなコースを揃える語学学校もあります。
ニュージーランドの語学学校は、「アットホーム」「アクティビティが充実」「日本人が少ない」「充実したコース」「経験豊富な教師陣」など、学校によって特徴が異なります。どこの都市に留学するかという以外にも、それぞれの学校の特徴も考慮して留学先を選ぶようにしましょう。
まとめ
ニュージーランド留学の魅力は、雄大な自然やアクティビティの豊富さだけでなく、治安の良さやさまざま国の人に出会えること。また、ニュージーランドにいながらイギリス文化にも触れることができ、原住民族マオリの伝統も堪能できます。さらに、政府も留学生の受け入れを積極的に行っているため教育制度が整っており、有能な教師陣から高水準の教育が受けられます。ニュージーランドでは国の認定を受けていない語学学校は留学生の受け入れができない決まりがあるため、留学生にとっては安心材料になるでしょう。
さまざまな民族が暮らすニュージーランドでは、新たな発見がいっぱいあるはず!語学習得とともに、世界の人々とつながる絶好のチャンスになるでしょう。
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ニュージーランド留学におすすめの語学留学プログラム
ニュージーランドに語学学校のある語学留学プログラムをご紹介します。
首都オークランドで英語を学ぶ「EFの語学留学プログラム」
EFの語学留学は、創業以来50年の実績を誇り、海外留学、語学教育、学習研究、文化交流などの事業をグローバルに手掛けるイー・エフ・エデュケーション・ファーストの直営語学学校へ留学できるプログラムです。世界22ヵ国に広がるEFの語学学校には100カ国以上から生徒が集まり、インターナショナルな環境で語学力を磨けます。授業外でもイベントやアクティビティなど、留学仲間との交流の場がたくさん用意されています。留学エージェントを通しての留学ではなく、プログラム運営機関の直営校で学ぶ大きなメリットは、希望、目的に応じて渡航先や期間、カリキュラムなど、留学プランをフレキシブルにオーダーメイドできる点。また仲介費等は一切かからず、国内留学カウンセラーと現地スタッフの円滑な連携によるサポートを受けられます。
カプランオークランド校で学ぼう!「Kaplan(カプラン)の語学留学プログラム」
1938年の創業以来80年以上にわたり、海外留学・語学教育・進学などの分野で世界各地の学習者を支えてきた『カプラン インターナショナル ランゲージ』。英語圏6ヵ国のほか欧州3ヵ国に広がる語学学校では、12歳~80代という幅広い年齢層の世界中からの留学生が年間5万人以上学んでいます。オリジナル教材に基づくレッスンと「使える英語」の実用を組み合わせた独自の学習メソッド「K+(ケープラス)」は、学習者のニーズに合わせて専門家チームによって開発されました。レッスンで使用する教材はオンライン学習ツールと連動しており、学んだトピックを授業外でも効率的に復習できます。課外アクティビティへの参加の機会も豊富で、留学期間を通じて英語のインプットからアウトプットまでを効果的に促してくれる環境です。調査では、生徒の97%が友達や家族にもカプランを薦めたいと回答。利用者満足度の高さがうかがえます。
ニュージーランド語学留学におすすめの留学エージェント
ニュージーランド留学におすすめの留学エージェントをご紹介しています。はじめてニュージーランド留学を検討されている方、ニュージーランド留学の情報収集をしたい方はぜひ参考にしてください。
英語力UPに向けたサポートが充実の留学エージェント「School With」
School With(スクールウィズ)は、世界16ヵ国・700都市以上、約2,500校の語学学校のなかから自分に合った留学先選びをサポートしてくれる留学エージェントです。留学経験者による口コミを豊富に掲載しているほか、おすすめの留学先が分かるオンライン診断機能、2ヵ国留学の紹介など、幅広い角度からの留学サポート・提案が充実しています。代理店手数料がかからず、語学学校に直接申し込みをする場合と変わらない料金でカウンセラーと相談しながら留学手続きを進められるのは大きなメリットといえるでしょう。
留学を機に英語力をとことん磨きたい方には、渡航前の事前学習で現地到着後にスムーズなスタートダッシュを切るためのプログラム「プレ留学」の活用もおすすめ。プレ留学は、留学を控えたメンバーだけでグループを組み、刺激し合いながら学習を続けられるスクールウィズ独自の事前学習プログラムです。4週間以上の留学申し込みで4週間分のプレ留学プランが無料となるなど、お得な利用条件(※定員数に限りがあります)にも注目です。
顧客満足度No.1!従来の最大半額(※1)で留学が可能な「スマ留」
スマ留は、語学学校の稼働率が低い時間や場所を活用することで従来の最大半額程度(※1)での留学を実現できる留学支援サイトです。渡航先と渡航期間だけ決まれば留学費用が明確に分かり、留学先の語学学校に関わらず料金は全て一律となっているなど、シンプルで明瞭な料金体系が特徴です。留学前の事前学習としてオンライン英会話と英語学習アプリが6か月活用可能となるほか、留学中も株式会社日本旅行の海外グループ会社「TASKAL」と提携し、留学中のトラブルについて24時間365日コールサポートが受けられるので、はじめて海外留学をされる方でも安心です。留学エージェント10社におけるブランド調査(※2)では、「口コミ人気」「価格満足度」「認知度」の3つで1位を獲得するなど利用者の満足度が高くなっています。新宿サロンとオンラインにて無料個別カウンセリングを開催しており、留学の相談に乗ってもらうことができます。
※1 2020年及び2023年に実施した業歴10年以上の複数の競合他社を対象とする調査結果に基づく
※2 2023年4月期。調査対象:18~29歳の直近5年以内の留学経験者618名
英語力・留学費用ゼロからでも留学可能な「Global Dive」
Global Dive(グローバルダイブ)は、全世界20ヶ国・1,000校以上の語学留学・ワーホリをサポートしてくれるサービスです。外国人観光客が多い観光地でリゾートバイト+無料のオンライン英会話で英語力と留学費用を貯めてから海外留学に行ける「ZEROから留学プラン」という独自のサービスを提供しているほか、留学・ワーホリからの帰国後の就職支援サービス「旅人採用」も展開しており、帰国後サポートも充実しています。手数料は全て無料で、カウンセラーは全員が海外経験者のため、はじめて海外留学を検討されている方でも安心して相談することが可能です。現状は留学費用がないものの、何としても海外留学を実現させたいという方にとてもおすすめのサービスです。
語学留学先を国別に見る
reisuke
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